転職を考える理由として、もっとも多いのは、会社からの評価や給与などに不満を持つというものです。自分のがんばりが正当に評価されなかったり、それが給与に反映されなかったりすると、その会社ではいくら努力をしても、これから先、ずっと芽が出ないのではないかと不安に感じてしまうという人も多いことでしょう。この、会社に対する不満というのは、いくつかのパターンにわけることもできます。

転職のパターンとは?

そのうちのひとつは、給料やボーナスといった、目に見えない面での評価が上がらない、あるいは下がってしまったというパターンです。ボランティアで仕事をしているわけではないので、自分の努力がわかりやすい形で提示されるということは仕事を続ける上でとても大切なことでしょう。自分だけがなかなか昇給することができなかったり、ボーナスが減らされてしまったりすると、それだけで働く意欲をなくしてしまいます。それはその職場で働いている上でも精神衛生上良くありません。このままだったら、他の、もっと自分のことを評価してくれるような会社に転職をした方が良いのではないかと思ってしまうのも当然でしょう。

評価に対して

もうひとつの会社に対する不満として考えられるのは、自分の働きが正当に評価されないということです。たとえば、明らかに自分が会社において、あるいは自分の関わっているプロジェクトにおいて大きく貢献したにも関わらず、何も評価されなかったり、上司たちから認められなかったりすると、それだけで、自信をなくしてしまうことがあるのではないでしょうか。そうすると、他の企業の方が自分のことをきちんと評価してくれるのではないかと思ってしまうことにもなります。

もうひとつ、転職理由の王道として考えることができるのは、その企業における評価基準があいまいだということです。企業側が、一体何を基準としてその人を評価しているのかがわからないと、がんばりようがないでしょう。いくら自分としてはいろいろと考えながら一生懸命に努力をしているつもりでも、その努力が、会社の評価基準と合っていなければ、それは無駄な努力にもなりかねません。そういうことがあいまいなところでは、どのような形で仕事に取り組めば良いのかわからなくなったり、自分なりにがんばっているつもりでも、不安を常に抱くことになったりするのです。この会社からの評価や給与に対する不満は、こういった3つのパターンに大きく分類されることになります。