最近ではさまざまな理由で転職を考える人が増えてきています。もちろん、その中には、個人的な理由で転職をしようという人もいますが、その人を取り巻く、会社の状況や、給与などの条件面が自分の希望や理想と合わないために、転職をしようという気持ちになる人も多いでしょう。自分では一生懸命がんばっているつもりなのに、それが評価されなかったり、すぐに結果として業績に反映されることがなかったりして、転職を考える人も少なくありません。
給与や評価の低さ
あるデータによると、転職の理由としてもっとも多いのは、会社からの評価や、給与が上がらなかったり、下がったりしたことなのだそうです。会社で働いていても、それでは働きがいを感じることができませんし、本当にこのままで良いのだろうかと疑問に思ったり、自分の人生に不安を感じてしまったりするのは当然のことなのではないでしょうか。そのことによって、転職を考えるようになってしまうのです。
私たちは、やはりそれなりの評価というものを常に求めています。自分がこれだけ貢献しているのだから、それに見合った評価が欲しいですし、それを給与という目に見える形で受け取りたいと思うのはごく自然なことなのではないでしょうか。
評価に乱されることも
もちろん、そのためには、客観的な評価も必要となります。いくら自分ではがんばっているつもりでも、実は第三者から見ると、本当の意味でがんばっているわけではないとか、周りの人たちと比べるとがんばりが足りないという場合もあります。また、がんばっているつもりなのは、自分だけであって、実際には空回りをしていて、他の人たちとの調和が取れていない、逆にプロジェクトの足を引っ張ってしまっているということにも成りかねません。
そのあたりは自分でも客観性を持つように努力をする必要があります。自分ひとりがいくらがんばっているんです!と主張しても、それが周りから認められなくてはなりません。そういう状況だと、転職をしたとしても、その先、うまくやっていくことができないということもあるでしょう。
自分のやり方が間違っていないか。他の人と比べて、自分はどれだけ努力しているのかというようなことをきちんと判断し、そしてそれが正当に評価されているかを見極めることが転職を考える前には必要となってくるでしょう。会社からの評価に不安を感じている場合には、その評価と、実際の自分の働きぶりを冷静に判断し、その上で、転職を考えることがとても大切なことになるのです。
問題解決に力を注ぐ業界
これらの問題に対しては、深刻な業界ほど自治体や企業レベルで解決に動くこともあります。とりわけ人材不足や低賃金の問題が顕著だった子育て業界においては、自治体や施設ごとに保育士に対する補助金や優遇制度などを設け、業界の活性化や人材確保に注力することもしばしばです。とくに問題が深刻な首都圏ほどこの動きは顕著で、保育士の求人案件は増加傾向にあるほか、しだいに全国へと波及しつつあります。
子育て業界以外にも、医療業界や介護業界など、労働時間の超過や賃金の低さが謳われてる業界においては、個人の努力では問題解決が難しいというケースもあります。そのため大きな問題に対しては、労働組合や団体による問題提起を行ったりと、大きな行動が必要になるでしょう。自分がどこまでできるかをよく考えたうえで、転職をするか働き続けるかを決めるのが賢明です。